カンタベリーパズル切稜立方体バージョン




デュードニーのカンタベリーパズルNo.74を切稜立方体で仕立てたパズルです。
5個の切稜立方体がつながった12種類のピースと正方形につなげたピースを8×8の格子に納めます。
パズルショップ・トリトさんから発売された切稜立方体パズル超上級編を難なく制覇された東京都にお住まいの高橋次郎様から10年前にこんなお手紙をいただいておりました。「久しぶりに楽しめるパズルに出会いました。面白かったです。ただ、終わってしまって残念。もっと難しい問題を考えてください。」
そこで困った私はこのカンタベリーパズルをお送りして、「解答があるかどうかわからない問題なのですが、5×5、4×4、5×5の3段の直方体にすべてのピースを収めることはできるでしょうか?」と預けました。

それから10年余り。87歳におなりになった高橋様から連絡をいただきました。「このパズルは解けるのだろうか?」とおっしゃるのです。
途中長い中断もあったそうですが、10年にわたって私のパズルに挑戦し続けてくださったことに私は驚くとともに恥ずかしくなり、忘れてしまって久しいので現物を送ってくださるようにお願いしました。
私もあれこれ試してみましたが解けませんでした。ただ高橋様から送られてきたあと一歩という配置図を見ますと、すべてのピースが1段の中に納められておりましたので、もし可能性があるとすればピースを3段にまたがって使う場合だろうと当たりを付けました。
そのなかから各段の総格子数の制約を満たす6パターンの組み合わせを絞り込んで、高橋様に再度お預けしました。私には解く力がなかったからです。
それから2週間して届いたお手紙を開けてまたもやびっくり!解けたお喜びの声とともに解答図が添えられていました。それを元に私が組んでみたのが以下の写真です。実に美しい解答でした。高橋様、本当にありがとうございました。
2021,8,11




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