凧形24面体の作りかた





「多面体木工」の出版を記念して、凧形24面体の木工法を読者や訪問者の皆様にも考えていただこうという趣向でしたが、企画者の予想をはるかにこえる大成功となりました。といいますのも、お二人のかたから違った正解が寄せられ、それらはまた私の作り方とも違っていたのだからです。
ぜひ皆様に、3つの方法を比較して、多面体木工法を考える醍醐味を味わっていただきたいとおもいます。

●高島直昭さまからの解答



わたしは、いたち丸よりもいたち丸らしいこの解答に脱帽いたしました。そこで、高島さまにこの方法をかんがえついた経緯をお聞きしました。
高島さま
「まず、凧形24面体の厚紙モデルを作製しました。 また、正確な立方体から出発しようという方針をたてました。
そのあと、どのように作成法をまとめたのか説明出来るほど順序立てた思考をしたのか、自分でもよくわかりませんが、モデルの稜線を観察して、互いに90°に交差する三つの正八角形があることに気がつき、まず、これを包絡する図形を作ろうとした、というのが真相に近いと思います。
双対図形も意識していたように思います。」

●石井源久さまからの解答






角度の計算方法など詳細は
こちらからダウンロードしてご覧ください。


●いたち丸の作り方











ひとつのかたちでも、いろいろな角度や観点から見ることができ、さまざまな作り方を工夫することができることを改めて教えていただきました。「多面体木工」はたくさんの方々の英知の結集でしたが、その出版がきっかけとなって、また新たな広がりと進化をはじめたように感じます。

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