5角24面体の作り方

平成25年9月30日  いわまん。(寄稿)


5角24面体は、立方体の1面を4面に切って出来る物体です。 左の図のように、五角形が鋭角に集まる点を地球儀の軸に見立てますと90度ごとに同じ図形が現れます。 つまり、立方体から製作をスタートするとして、立方体の面中心と5角24面体の4集合面の中心は同じですが、軸が28.7度傾いているということです。精密な角度はわかりません。


鋭角頂点が4面集まる対面角は116.4度  2面角は136.3度として、製作を進めます。精密な角度はわかりません。


この定規は、垂直方向の角度定規です。これを「箱定規」とします。 立方体の安定と、軸角固定の為に使います。 これ自体は何の変哲もない2次元定規です。


この定規は、水平方向の角度定規です。これを「第1定規」とします。


第一定規と箱定規を組み合わせて使います。水平方向にも垂直方向にも角度を振れます。 組み合わせて3次元定規となります。 これに立方体を乗せて切り始めますがその前にする事があります。 実は5角24面体は切っていくうちに、訳が分からなくなる物体ですから。 目印の為に4辺だけ切稜します。


この定規は、45度の箱定規です。 スライドマルノコの刃を浅く入れて切れるので安全かつ正確に切稜出来ます。  4辺切稜し、方向を確認します。  材高を抑える効果もあります。


こういう向きから、五角形が鋭角に集まる4面の外廻りの8面を切り出します。  回転しながら、まずは4面切り出します。  切っていく順番がものすごく大事です。


横から見た写真です。


4面切り終えた写真です。  4面切り終えたら垂直方向に90度材料を回転し、残りの4面を切ります。


90度回転後の写真です。  回転しながら、4面を切り出します。


合計8面切り出した後の写真です。  ここから水平方向に90度寝かせて、五角形が鋭角に集まる4辺を切り出します。


こういう感じです。  回転しながら、残りの4面を切り出します。  ここまでは、材料は箱定規の中で3面常に固定されていますので、安全です。



12面切り終わった後の写真です。  実はあと4面安全に切り落とせます。 水平方向に90度回転させて残りの4面を切り出します。 ここから、切るたびに面固定が減っていきます。 でも、1面は固定面積が大きいのでなんとか安全に切れます。



16面切り出した後の写真です。  ここまでは同じ定規で切り出せます。



ここからは4集合面の対角面を第二定規に押し当てて  五角形の底辺の2面角を切り落とします。  2面固定されていますから、比較的安全です。


20面切り出した後の写真です。  先ほどの4集合面の真裏です。  亀の裏返しみたいですね。  さらに4面切り出したら完成です。


この物体はあまり、美しい形ではないですね。  どうも写真写りが悪い。


5角24面体は実は凧型24面体と作り方が同じです。  全く同じです。  違うのは、角度だけ。  凧型24面体はかなり美しい形なのに、どうして…。  兄と比較される弟ってな感じでしょうか?

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